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【外来種】進撃の蝲蛄【駆逐してやる】

突然ですが皆様、『進撃の巨人』という漫画をご存知でしょうか
ご存知でない方に序盤の方のあらすじを簡潔に説明すると、パラディ島という島国に住んでいる住人達の元へ突如として人間を捕食する巨人達が出現します
その巨人は住人たちを次々と殺して捕食し、人類は急速に数を減らしていく
人類は科学力を駆使し、巨人に戦いを挑んでいく
こんな感じの物語ですが、これはフィクションであり人間の世界では実際にはこのようなことはありません
しかしそれは人間の世界であって、もっと小さな所に目を向けるとこのようなことは日本で普通に起こっている出来事です
例えばカエルです
ウシガエルというカエルをご存じでしょうか

ウシガエル

体長は11~18cm程で、日本に生息するカエルの中では最大級の大きさです
名前の由来は鳴き声が牛に似ているところからです
問題はこのカエルは元々日本原産のカエルではないということです
原産地はアメリカやメキシコなどの北中米になります
かつては食用として輸入し養殖していたのですが、食用としての需要がなくなり放逐されたり、養殖場から逃げ出したりが原因となり日本各地に進撃しました
大型かつ貪欲で環境の変化に強いウシガエルは、在来種に対する殲滅的捕食が懸念されているそうです
まさしく『進撃の巨人』の話と同じですね
その他にもブラックバスやミドリガメ等も同じですね

ちなみに私たちが勤務している宮島には『ミヤジマトンボ』という固有種のトンボが生息しています

ミヤジマトンボ

こちらは外来種の影響ではなく、主に環境汚染の影響で数を減らいているそうです
在来種の生物が住み良い環境にしていきたいですね


以上が前置でここからが本番です
タイトルにもあるこの漢字はわかりますでしょうか

蝲蛄

こちらは『ザリガニ』と読みます

アメリカザリガニ

最近ザリガニが世間を騒がしたニュースがありました

ザリガニが今年の11月より特定外来生物に指定されるというのです

特定外来種に指定されるとは一体どういうことなのでしょうか
要約すると『申請をしなければ飼うことができない』ということです

ただし、『二ホンザリガニ』と『アメリカザリガニ』は除外対象になるそうです
ちなみに二ホンザリガニは名前の通り、日本の在来種になります
アメリカザリガニは名前の通りアメリカからの外来種です
なぜ外来種なのにアメリカザリガニは規制から除外されているのかと思った方も多いのではないでしょうか
理由としては、『現行法下において指定した場合、飼育個体の大量遺棄が懸念されるなど、社会的な混乱を引き起こすことが懸念されるため今回の指定は見送ることとされた』と記されています
確かにザリガニを飼っている人って結構多そうですし、そのほとんどはアメリカザリガニでしょう
遺棄されたら大変ですからね
その他にもペットのエサとしてのザリガニを養殖している企業やザリガニ釣りのお店も廃業ですからね
ちなみにアメリカザリガニは、ウシガエルのエサとして輸入されたものが日本で繁殖し広がっていったそうです
ウシガエルは害悪ばかりですね…

しかし文言では『今回の指定は見送る』ということですので、いずれは指定されるというのが濃厚とのことです
そうなっても大丈夫なようにという準備期間ということでしょうか
実際、日本で捕まえられるザリガニ自体がほぼアメリカザリガニな惨状をみれば、指定されるのも仕方ないのかなという印象です

というわけで、進撃する外来生物とザリガニの現状についてご紹介しました
一度野に放たれた外来生物は、駆除するには物凄く難易度が高いということですね
難しい問題ですが、ザリガニの件も含め解決に向けて一歩一歩前進することが大切だと思います


担当者の独り言
進撃の巨人season4のアニメ開始が楽しみです


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